三条市建国記念の日を奉祝する市民の集い
令和7年2月11日(祝)開場 12:00
三条市体育文化会館
「建国記念の日」の11日、新潟県三条市で第38回となる「三条市建国記念の日を奉祝する市民の集い」が開かれ、約450人が参加して日本建国の理念の実現を誓った。

プログラム

三条市建国記念の日を奉祝する市民の集い
式典で君が代、神武天皇橿原奠都(かしはらてんと)の詔勅(しょうちょく)奉読、国旗に向かって橿原神宮と皇居を遙拝(ようはい)、御製奉唱、聖寿万歳などのあと、アトラクションも行われた。


齋藤弘文代表の式辞<全文>
本日は、第三十八回となります「三条市建国記念の日を奉祝する市民の集い」を開催致しましたところ、このように多数の皆さまのご出席をたまわり、盛大でかつ厳粛な式典を挙行する事が出来ますことに、主催者を代表して、心から厚くお礼申し上げます。
また、この集いを開催するにあたり、実行委員をはじめ、関係諸団体、並びに、多くの篤志(とくし)企業の方々からのご協賛を賜り、誠にありがとうございました。
さらに本日は、三条市議会議長・森山(もりやま)昭(あきら)様、三条商工会議所会頭・兼古(かねこ)耕一(こういち)様、新潟県議会議員・河原井拓也(かわらいたくや)様、そして三条市議会議員の皆さまに、時節柄ご多忙のところ、多数のご出席を賜りましたこと、誠に有難うございました。心より御礼申し上げます。
さて、本年令和七年は、昭和百年にあたります。六十三年間続いた昭和という時代の初期、日本は、国際連盟の常任理事国であり、歴史上もっとも広大な領土を支配する軍事大国でした。しかし、戦争で壊滅的な敗北を喫し、初めて他国の占領を受けます。その後、世界でもっとも豊かな経済大国へとのし上り、平成に時代が移るころには、空前の繁栄を享受します。
つまり昭和という時代は、繁栄と没落を繰り返し、世界史に残るほどの派手な軌跡を描いた時代でした。ではその後の三十七年間はどうでしょう。「失われた三十年」という言葉に象徴されるように、平成から令和の時代は、激動の昭和と対照的に、外交も経済も、じりじりと減退してきた、きわめて地味な時代と言えます。
しかし、実はこのような低成長時代を、私たちは過去に経験したことがあります。今から四百年以上前、国の内外でほとんど戦争のなかった、江戸時代の二百六十四年間、日本は、初期と幕末を除き、鎖国を行いました。しかしその間、日本文化は今に続く独自の発展を遂げていきます。
歌川(うたがわ)広重(ひろしげ)や、葛飾(かつしか)北斎(ほくさい)などによって描かれた浮世絵は、世界中で人気を博し、代表的日本食である寿司が初めて登場しました。国技である相撲は、この時代に確立され、百五十年以上にわたって続いています。海外との交易が制限され、経済規模がゼロ成長だったこの時代、はたして人々は不幸だったでしょうか。
幕末に日本を訪れた欧米人が、その豊かな江戸文化の評価とともに、「礼儀正しく、朗らかで、なんと幸せそうな人々だろう」と称賛した記録が、多数残っています。もちろん、江戸時代にもたくさんの問題があり、決してユートピアではなかったでしょう。しかし、実際日本は、二百六十四年間にわたって、自国資源の活用で社会を成り立たせ、文化的繁栄の中で、人々は幸せに暮らしていました。現代国際社会が目指す「持続可能な社会」の手本を、産業革命以前に示したことは、日本にとっても世界にとっても意義のあることだと思います。
低成長時代が長く続き、悲観論が蔓延する昨今ですが、私たちは、かつて厳しい現実の中においても、社会を充実させてきた経験と実績を持つ民族です。現実がどんなに暗く絶望的に見えても、決して将来に自信と希望を失ってはならないと思います。
本年は十干(じっかん)十二支(じゅうにし)による乙巳(きのと み)の年、「再生と変化を繰り返し、柔軟に発展する年」とされています。十九世紀のイギリスの作家スマイルズは、「国家とか国民は、自分たちが輝かしい民族に属するという感情に、より力強く支えられる」と言っています。昭和百年にあたり、私たち日本国民は、数限りない国難を乗り越えてきた、輝かしい祖国の歴史を振り返り、改めて、その偉業にふれることが大変重要だと思います。
本日、建国記念を奉祝するにあたり、祖国日本建国から今日まで、繁栄を受け継いできた、先人達の軌跡を振り返り、志と偉業に感謝し、建国の崇高な理念によって、世界の繁栄と平和に貢献していく国民であると、本日ご参集の皆様とともに確認し、未来への自信と希望につなげたいと思います。
最後に、皇室の弥栄(いやさか)と日本国の隆盛を心より祈念申し上げ、式辞と致します。
令和七年二月十一日
三条市建国記念の日を奉祝する市民の集い
代表 齋藤弘文

アトラクション演目
和 opera
~岩戸開き/羽衣伝説より~



出演者

舞・太鼓 小島千絵子
太鼓芸能集団 鼓童 名誉団員
太鼓中心の鼓童舞台の中で独自の舞踊の世界を切り拓き、国内外のアーティスト、太鼓グループとの共同制作を繰り広げている。坂東玉三郎演出主演の「アマテラス」で初代アメノウズメを演じ、鮮烈な印象を残した。2012年文化庁文化交流使としてヨーロッパをまわる。物語性の高い舞台演出を手掛け、道成寺物語をもとに太鼓と舞の作品「清姫」、また古事記や地方に伝わる伝説をもとにした作品を多数作る。近年は長年培ってきた日本文化に根ざした舞や踊り、自身の代表演目「花八丈」を題材に各地でワークショップを展開、女性ならではのしなやかな太鼓表現をテーマに力を注ぐ。

箏・地歌三絃 高橋理香
箏曲・地歌三絃演奏家
幼少より箏の道に入り52年。開軒35年。
古典を初代松平美賀、富田清邦、現代邦楽を渡辺泰子、各氏に師事。和洋問わず、様々な音楽とのコラボレーションを繰り広げながら、「日本の美」をテーマに、斬新な構成で「伝統を継ぐ」コンサートを多数展開。地歌の継承発展にも力を注ぐ。2022年:高橋理香芸歴50周年記念コンサート開催(りゅ-とぴあコンサ-トホ-ル)
J-コンチェルト代表・新潟箏曲理音会会長
※高橋理香箏・三絃教室〈新潟教室 / 加茂教室 / 山形教室〉
※新潟日報カルチャースクール〈メディアシップ教室/三条教室〉【箏曲・地歌三絃】講座

和太鼓 内藤哲郎
1991年、新潟県佐渡市を拠点に活動している和太鼓芸能集団「鼓童」に入座。在籍中は国内外公演での演奏、作曲や演出も手掛けアルバムにも多数収録。
2002年春、鼓童より独立。以降、吉田兄弟や角松敏生、DJクラッシュなど様々なアーティストのアルバムに参加し国内外のツアーに同行し、共演するアーティストは多岐にわたる。2015年よりヨーロッパへの演奏旅行を精力的におこない、日本の文化や芸能など精力的に伝えている。
2018年、2021年には堂本光一・井上芳雄主演の新作ミュージカル『ナイツテイル~騎士物語~』に和太鼓奏者として出演。
和太鼓という極めて原始的な楽器を駆使した表現やその魅力・可能性を追求し続けている。

尺八 中村仁樹
東京藝術大学を卒業後、尺八奏者、作曲家として活動し、20回以上の海外公演に参加。数々のコンクールに優勝し、東京JAZZフェスティバルやa-nation、ULTRA JAPAN、メルボルンJAZZ FESTIVALに出演するなど、ジャンルを超えた演奏活動を行っている。 アニメ「ワンピース」ワの国編、「仮面ライダーシノビ」の演奏を担当。「ウルトラマン THE 和・楽・器」収録。うわじまアンバサダー。 蓮REN、斬月メンバー。大自然と尺八の融合を目指したYou tubeチャンネル「Shakuhachi Sound Jin 」にて映像作品を発表している。

ソプラノ いまいあい
コロラトゥーラ・ソプラノ
新潟高校卒業。学習院大学法学部卒業。パリ・スコラ・カ
ントルムを1位卒業。全米トップのニューヨーク・マンハッタン音楽院修士号取得。
欧米生活で培った語学力を生かした歌唱は、各国の聴衆に
、心に響く歌声と、賞賛される。第42回新潟県音楽コンクール大賞受賞。世界三大コンクール「エリザベート王妃国際音楽コンクール」に選抜され出場。
メトロポリタン歌劇場など一流歌劇場の指揮者の元研鑽を
積み共演。共演者に、大谷康子氏、ジョン・健・ヌッツォ氏等。
全国商工会議所女性会連合会新潟全国大会、NY新潟県人会35周年式典にて、国歌独唱。新潟経済同友会温石の会にて、講師として登壇。FRENCH TEPPAN 静香庵 別邸 涵養荘にて、ディナーショーを行うなど、多数式典やコンサートに出演。